通常のアッパーは、左側の靴のように踵の後ろ側で縫い合わされています。
これは、踵部分のカーブがきつい為に踵の真ん中で縫い合わせた方が踵の形状に近い形に出来るため、吊り込みが容易になります。
右側の靴はシームレスヒールと呼ばれていて、踵の部分では縫い合わされていません。このために縫製の段階では踵の形状とかなり異なった物となります。これを吊り込みで、アッパーの革を木型の踵の形状にピッタリ沿わせるようにする必要があります。
技術的には、左の靴は踵の縫い合わせた部分を縫い割りといって、縫い割りの技術が必要ですし、右側の靴はしっかりとした吊り込みの技術が必要となります。
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